東宮~永遠の記憶に眠る愛~

時代:架空

背景:古代中国、中原の豊朝(れいちょう)、西域の西州(せいしゅう)、移動を続ける民の国・丹蚩(たんし)、老王の治める朔博(さくはく)という四つの国があった

話数(参考):55話

制作年:2019年

キャスト
●李承鄞/顧小五:チェン・シンシュー  出演作:「射鵰英雄伝 レジェンド・オブ・ヒーロー」
●曲小楓:ポン・シャオラン
●顧剣:ウェイ・チェンシャン 出演作:「蘭陵王」(韓曉冬)「九州漂秒録」
●柴牧:シャオ・フォン 出演作:「如歌~百年の誓い~」(皇帝)「 半妖の司籐(スー・トン)姫」(丘山)
●高于明:ワン・ジーフェイ
●裴将軍:ペイ・ジャオ

視聴評価:★★★★☆

感想
一言でいうと、「健気な女たち、外道な男たち」といったところ。序盤の顧小五と小楓の純愛には心打たれるのですが、顧小五が李承鄞に戻ってからは小楓にとって辛い人生となります。小楓の持ち前の明るさと可愛さが救いです。ドラマの冒頭に出てる「30年間砂漠をさまよい続けた男」が誰なのか。それは最終回に判明します。李承鄞/顧小五役のチェン・シンシューは「射鵰英雄伝 レジェンド・オブ・ヒーロー」での楊康のイメージが重なってしまいました。顔で演技するタイプの俳優さんだと思います。

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ミーユエ~王朝を照らす月~

時代:春秋戦国時代

背景:始皇帝の高祖父にあたる恵文王の時代

話数(参考):81話

制作年:2015年

キャスト
●芈月(ミーユエ):スン・リー:「月に咲く花の如く」「宮廷の諍い女」
●羋 姝 恵后):リウ・タオ  出演作:「琅邪榜~麒麟の才子、風雲起こす」「 三国志 ~司馬懿 軍師連盟~」
●黄歇:ホアン・シュアン  出演作:「海上牧雲記~3つの予言と王朝の謎~」「風紀洛陽」「女医明妃伝」
●嬴駟(恵王):アレックス・フォン 出演作:「海棠が色づく頃に」
●義渠王 翟驪:ガオ・ユンシャン
●魏夫人:マー・スー

視聴評価:★★★★★

感想
恵文王の時代に楚から秦へ嫁いだミーユエの生涯。息子の嬴稷(えいしょく)は昭襄王となり、ミーユエは長く息子の補佐をして、秦が中国を統一する礎を築きました。身分の低い母から生まれたため、楚にいる間も嫁いでからも息子ともども苦労を重ねますが、持ち前のたくましさと知力によって生き抜きます。たくましい女性を演じたら天下一品のスン・リーがはまり役だと思いました。恵文王の死後、義渠王と愛人関係になるのですが、ドラマでは婚礼のため秦へ向かう道中で出会っています。個人的には義渠王が好きなので、2人には幸せになって欲しかったですが、歴史的にもそうはいかなかったみたいで残念です。

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雲中歌~愛を奏でる~

時代:漢

背景:「風中の縁」の主人公である莘月の娘が主人公

話数(参考):45話

制作年:2015年

キャスト
●雲歌:アンジェラベイビー 出演作:「孤高の花」
●孟珏:ドゥ・チュン 出演作:「隋唐演義」(李世民)
●劉病已(詢):チェン・シャオ 出演作:「神雕侠侶 」「後宮の涙」「月に咲く花のごとく」
●許平君(キョヘイクン):スー・チン
●劉弗陵:ルー・イー 出演作:「三国志 Three Kingdoms」(諸葛亮)
●霍成君(カクセイクン):ヤン・ロン 出演作:「後宮の涙」(蕭喚雲)
●霍光(カクコウ):コウ・ジェンハイ 出演作:「山河令」(黄鶴:丐幇の長老)
●上官小妹(ジョウカンショウマイ):レイチェル・モーモー

視聴評価:★★★★☆

感想
幼いころ砂漠で会った少年と再会を約束し、大人になってから都を訪れた雲歌は、妻のいる劉詢をあこがれの相手と勘違いしてしばらく苦しみますが、実は人違いで、探す相手が皇帝であることを知ります。やっと愛する人に巡り合えた彼女は宮廷に入りますが、そこでは壮絶な女の闘いが待っていました。一途な雲歌役のアンジェラ・ベイビーもいじらしいのですが、個人的には、将来を約束した許平君を守り通す劉病已役のチェン・シャオがかっこよくて好きです。

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賢后 衛子夫

時代:漢

背景:漢の最盛期を支配した王、武帝の時代

話数(参考):47話

制作年:2014年

キャスト
●衛子夫:ワン・ルオダン
●皇帝、劉徹(武帝):レイモンド・ラム
●段宏:シュー・ジェンシ― 出演作:「独孤伽羅」「鳳凰伝」
●陳皇后:チョン・ユエンユエン
●陳皇后の実母、竇太主:リウ・インホン
●劉徹の祖母、太皇太后:サリー・チェン
●衛青:シェン・タイ
●平陽公主:ニキ・チョウ 出演作:「月に咲く花の如く」
●霍去病(かくきょへい):チャン・ヤーシー

視聴評価:★★★☆☆

感想
漢武帝の時代、一介の使用人が皇后にまで上り詰めるという史実をテーマにした作品。弟の衛青は漢の大将軍になり、後世のドラマ作品にも英雄として名前が語り継がれている様子が出てきました。数々の困難を乗り越えて妃となりますが、後宮でも苦労します。それを持ち前の知恵と柔和さで見事に乗り切っていきます。幼い頃に生き別れとなった幼馴染の段宏と再開しますが、衛子夫は皇帝に召されることとなり、段宏は思いを隠して彼女を守ることを誓います。段宏役のシュー・ジェンシ―が「鳳凰伝」や「独孤伽羅」同様、ここでも耐え忍んで尽くす役がはまっています。憂いを含んだ目が、個人的に大好きです。

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解憂 ~西域に嫁いだ姫君~

時代:漢

背景:武帝の時代、烏孫紀元前161年から5世紀にかけてイシク湖周辺(現在のキルギス)に存在した遊牧国家。解憂は実在の人物。

話数(参考):45話

制作年:2016年

キャスト
●解憂:チャン・シンイー
●翁帰:ユエン・ホン 出演作:「宮廷女官 若曦」「ムーラン」「秀麗伝」「上陽賦」
●鳥孫国王(昆弥):ユエン・ウェンカン 出演作:「女医明妃伝」「如懿伝」
●馮嫽:イエ・チン 出演作:「宮廷女官 若曦」「花様衛士 ロイヤル・ミッション」
●淮天沙:刘冠翔 出演作:「招摇」(洛明軒)

視聴評価:★★★☆☆

感想
旅芸人一座で育った解憂が、実は漢の皇族であったことから、和親公主として烏孫王に嫁ぐことになります。解憂は旅芸人時代に烏孫の王族である翁帰と出会ってお互い愛し合っていたのですが、和親公主という役目を果たすため、諦めて烏孫の王に嫁ぎます。烏孫に行ってからも、2人の秘めた愛は続いていきますが、なにかというと翁帰の方がつらい思いをすることが多く、個人的には翁帰かわいそう!解憂勝手!と思うことが多かったです。

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後宮の涙

時代:南北朝時代

背景:北斉

話数(参考):45話

制作年:2013年

キャスト
●陸貞:チャオ・リーイン 出演作:「明蘭」「青雲志」「花千骨」「楚喬伝」「有翡 -Legend of Love-」
●高湛:チェン・シャオ 出演作:「雲中歌~愛を奏でる~」「神雕侠侶 」「月に咲く花のごとく」
●高湘(長公主)::リー・イーシャオ 出演作:「君、花海堂の紅にあらず」「独孤伽羅」「扶揺」
●高演(皇帝):キミー・チャオ 
●沈碧:タン・イーシン 出演作:「青雲志」「三国志〜司馬懿 軍師連盟〜」「宮廷の諍い女」「隋唐演義」
●婁青薔:マギー・チョン 出演作:「風中の縁」

視聴評価:★★★★☆

感想
北斉時代に実在した女侍中・陸令萱をモデルに描かれた小説「女相」を元に、ドラマ化された作品。「独孤伽羅~皇后の願い~」では高湛と共に落ち延びる途中の陸貞が友人の伽羅に会いに来る場面がありました。このドラマでは、少女の陸貞が、理不尽に実家を追い出され、逃げ場を求めて皇宮の宮女となるところから始まります。様々な苦難にあいながらも、着実に力を発揮していく陸貞。後に皇帝となる高湛との恋も見逃せません。

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大唐流流~宮廷を支えた若き女官

時代:唐

背景:盛楚慕の父は程咬金がモデルと思われる。皇帝は李世民がモデル。

話数(参考):55話

制作年:2021年

キャスト
●傳柔(ふじゅう):李一桐(リー・イートン) 出演作品:「晩媚と影〜紅きロマンス〜」「海棠が色付く頃に」「射鵰英雄伝」
●盛楚慕(せいそぼ):許凱(シュー・カイ)出演作品:「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」「招揺」
●歆楠公主(きんなんこうしゅ):呉佳怡(ウー・ジアイー)出演作品:「烈火軍校」「九州縹緲録~宿命を継ぐ者~」
●周王(しゅうおう):檀健次(タン・ジエンツー)出演作品:「君、花海棠の紅にあらず」「三国志 Secret of Three Kingdoms」
●厳子方(げんしほう):洪堯(ホン・ヤオ)出演作品:「コウラン伝 始皇帝の母」「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」

視聴評価:★★★★☆

感想
「瓔珞」でのフチャ・フコウ役では笑顔を見ることのなかったシュー・カイが、この作品では一転して満面の笑みで破天荒な若者を演じています。見ているだけでこちらも笑顔になれる、そんな人物です。また登場人物それぞれに魅力があり、敵役であっても憎めないのがこの作品のいいところ。ドラマ前半は、楚慕の成長とともに2人の弟たちも成長していき、どろどろした陰謀だらけの宮廷ドラマの中では、珍しく清涼感のある作品です。ところが後半に入ると、すれ違い、懐疑心、嫉妬が入り乱れ、多くの不幸が生まれていきます。果たして柔と楚慕は結ばれるのか?どきどきしながら終盤へ向かいます。

武則天-The Empress-

時代:唐

背景:第2代皇帝・李世民が治めた時代

話数(参考):82話

制作年:2014年

キャスト
武如意(武則天):ファン・ビンビン
太宗(李世民):チャン・フォンイー 出演作:「如懿伝」「九州縹緲録」
稚奴(ちぬ):アーリフ・リー 出演作:「白華の姫」
徐慧(じょけい:チャン・チュンニン 出演作:「如懿伝」「海上牧雲記」「司馬懿軍師連盟」

視聴評価:★★★★☆

感想
ファン・ビンビンが10代から80歳過ぎまで、一人で武則天を演じている作品。14歳で才人として後宮入りし、李世民・李治と二代の皇帝に仕え、様々な裏切りにあいながらもついには自らが皇帝となった女性の一代記。ファン・ビンビンの存在感がすごいです。

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宮廷女官 若曦 (ジャクギ)

時代:清

背景:清朝最盛期、康熙帝<<コウキテイ>>(ダミアン・ラウ)が中国を支配する時代

話数(参考):35話

制作年:2011年

キャスト
●若曦と現代の中国で暮らす張暁:リウ・シーシー 出演作:「女医明妃伝〜雪の日の誓い〜」「風中の縁」
●第四皇子、愛新覚羅 胤禛:ニッキー・ウー 出演作:「続・宮廷女官 若曦」
●第八皇子、愛新覚羅 胤禩:ケビン・チェン 出演作:「女たちの孫子英雄伝」「諍い女たちの後宮」
●第十三皇子、愛新覚羅 胤祥:ユアン・ホン 出演作:「ムーラン」「秀麗伝」「上陽賦」「解憂」
●第十四皇子、愛新覚羅 胤禎:ケニー・リン 出演作:「三国志~趙雲伝~」「楚喬伝~いばらに咲く花~」
●第九皇子、愛新覚羅 胤禟:ハン・ドン 出演作:「風中の縁(えにし)」「花様衛士~ロイヤルミッション」
●第十皇子、愛新覚羅 胤䄉:イエ・ズーシン 出演作:「続・宮廷女官 若曦」
●康熙帝:ダミアン・ラウ 出演作:「続・宮廷女官 若曦」

視聴評価:★★★★☆

感想
康熙帝の9人の皇子が皇位を争う「九王奪嫡」に巻き込まれていく主人公の若曦は、現代から清朝にタイムスリップした女性で、交通事故にあって目覚めると、第八皇子の妻である若曦の妹になっていた。現代に戻ろうといろいろ試すが戻れないので、なんとかその時にで対応して生きていこうとします。9人の皇子とは、第一皇子(胤禔)、第二皇子(胤礽)、第三皇子(胤祉)、第四皇子(胤禛)、第八皇子(胤禩)、第九皇子(胤禟)、第十皇子(胤ガ)、第十三皇子(胤祥)、第十四皇子(胤禎)を指し、最終的には第四皇子派と第八皇子派が残り、若曦はどちらの皇子にも愛されてしまうが、心は第四皇子に傾いていきます。

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宮廷の諍い女

時代:清

背景:第5代雍正帝の時代

話数(参考:):76話

制作年:2012年

キャスト
●甄嬛(しんけい):スン・リー 出演作:「ミーユエ 王朝を照らす月」「月に咲く花の如く」
●雍正帝(ようせいてい):チェン・ジェンビン 出演作:「 三国志 Three Kingdoms 」
●果郡王(かぐんおう):リー・トンシュエ 出演作:「運命の桃花-宸汐縁-」
●沈眉荘(しん・びそう):ラン・シー 
●安陵容(あん・りょうよう):タオ・シンラン
●華妃(かひ):ジャン・シン 
●皇后:エイダ・チョイ 
●皇太后:リウ・シュエホァ

視聴評価★★★★☆

感想
ドロドロの人間模様が多い宮廷もの作品の中でも、とりわけドロドロ感の強いドラマ。逆境の中からのし上がり皇后にまでなる主人公のたくましさがすごい。この物語の主人公が、「如懿伝」の冒頭で幽閉される如懿の叔母、雍正帝の皇后 烏喇那拉(ウラナラ)氏になります。

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瓔珞~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃

時代:清

背景:第6代乾隆帝の時代

話数(参考):70話

制作年:2018年

キャスト
●魏瓔珞(ギ・エイラク):呉謹言(ウー・ジンイェン)出演作:「秀麗伝~美しき賢后と帝の紡ぐ愛~」「コウラン伝」
●皇后・富察氏(フチャシ):秦嵐(チン・ラン)
●乾隆帝:聶遠(ニエ・ユエン) 出演作:「コウラン伝」「三国志 Three Kingdoms」「皇后の記」
●嫻妃・輝発那拉氏(かんひ・ホイファナラシ):余詩曼(カーメイン・シェー) 出演作:「燕雲台」「君、花海棠の紅にあらず」
●富察傅恒(フチャ・フコウ):許凱(シュー・カイ) 出演作「招揺」「大唐流流」

視聴評価 ★★★★☆

感想
「瓔珞」と「如懿伝」は同じ登場人物を逆の立場から描いた作品です。視点変われば正悪も入れ替わるものだというのを実感する作品です。瓔珞は賢く機転のきく女性で、それが乾隆帝の寵愛をうける理由になりますが、皇后の弟である富察傅恒(フチャ・フコウ)にも慕われます。富察傅恒役のシュー・カイは侍衛姿がりりしく、きれいな顔が映えます。「瓔珞」の派手な展開と「如懿伝」のしっとりした展開は対照的で、いずれも見ると楽しめます。

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如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃〜

時代:清

背景:第6代乾隆帝の時代

話数(参考):87話

制作年:2017年

キャスト
●乾隆帝:ウォレス・フォ 出演作:「鏢門」「女医明妃伝~雪の日の誓い~」「花千骨」
●如懿(にょい):ジョウ・シュン
●海常在(はいじょうざい):チャン・チュンニン 出演作:「海上牧雲記 3つの予言と王朝の謎」「武則天」「三国志〜司馬懿 軍師連盟〜」
●皇后・富察琅嬅(ふちゃろうか):ドン・ジェ 出演作:「三国志Secret of Three Kingdoms」
●高晞月(こうきげつ):トン・ヤオ 出演作:「将夜~戦乱の帝国~」(李魚)
●衛嬿婉(えいえんえん):リン・チュン 出演作:「慶余年」「花千骨」
●凌雲徹(りょううんてつ):ジン・チャオ 出演作:「白華の姫」「燕雲台」

視聴評価 ★★★★☆

感想
冒頭のウオレス・フォが若くて美しい。ドラマ「瓔珞」では、のしあがる主人公にあたるのが、このドラマの衛嬿婉(えいえんえん)で、「如懿伝」では手段を選ばないあくどい女のイメージで描かれています。「如懿伝」の主人公は物静かで、幸も不幸もそれなりに受け流して生きた女性というイメージ。ずっと乾隆帝から貰った緑梅の鉢植えを大事にしていて、枯れてもずっともっていました。若い頃は愛で繋がっていた乾隆帝との関係でしたが、ある事件をきっかけに、どんどんすれ違っていくようになります。彼女の死後、乾隆帝は長く生きるのですが、如懿の緑梅は彼に受け継がれます。ずっと枯れたままだった緑梅が、皇帝の死とともに芽吹いたのは象徴的なシーンでした。

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