星漢燦爛

時代:架空
背景:史実モデル【文帝】 劉秀・後漢王朝の光武帝 【越妃 】-殷麗華・光武帝の第二皇后【凌不疑】霍 去病と衛不疑

話数(参考):56話

制作年:2022年

キャスト
凌不疑(リン・ブーイー):ウー・レイ 出演作「長歌行」「蒼穹の剣」「琅琊榜(ろうやぼう)~麒麟の才子、風雲起こす~
程少商(チェン・シャオシャン):チャオ・ルースー 出演作「国子監は花ざかり~ロマンスは最高学府で~」「長歌行」「花の都に虎われて」
程始(チョン・シー):グォ・タォ(郭濤)
萧元漪(シャオ・ユァンイー):ズン・リー(曾黎)
程老太太:シュディ(许娣)
程姎(チョン・ヤン):シュー・チャオ(徐嬌)
凌益将軍:シャ・ ホウリョウ(沙宝亮)
文(ウェン)帝: バオ・ジエンフォン(保剣鋒)
皇后:トンレイ(童蕾)
越妃:ツァオ・シーウェン(曹曦文)
太子:‎ワン・ジュオチョン(汪卓成)
三皇子:ガオ・ハン(高寒)
五公主:ワン・ズーウェイ(王梓薇)
楼垚:ユー・チョンエン(余承恩)

視聴評価:★★★★☆

番組サイト説明(WOWOWより引用)
https://www.wowow.co.jp/detail/189130
中国で2022年夏クールのWEBドラマ再生ランキング1位を記録し、台湾でもNetflixで週間ランキング1位を獲得した大ヒットドラマ!生家のしがらみを抱えたヒロインと、復讐に生きる若き将軍のロマンスを主軸に大河ロマンスが展開する。
主人公カップルを演じるのは、「長歌行」以来の共演となるウー・レイとチャオ・ルースー。無口な俺様系の将軍・凌不疑(リン・ブーイー)役を演じるウー・レイは、アクションやお姫様抱っこなどドキドキシーンが満載。また、芯の強いはつらつとした女性・程少商(チョン・シャオシャン)役を演じるチャオ・ルースーはキュートな魅力でヒロインを好演。さらに「陳情令」のワン・ジュオチョン、映画『ミラクル7号』のシュー・チャオら美男美女の豪華俳優陣が集結した。監督はアクションアドベンチャーの名作「鬼吹灯」シリーズのフェイ・ジェンシャン。重厚な時代劇の世界観と、はかなくも美しい愛の姿をみごとに表現する。
漢朝を参考にした時代背景のもと、丁寧に作り込まれた映像は見応え十分。シリアスとユーモア、争いと許しなど数々の要素が融合し繰り広げられる“銀河のような愛”の行方をお楽しみに!”

感想
とにかく登場人物が多く、しかも名前を覚えにくいのでちょっと大変。ひとつひとつの事件、それにまつわる登場人物と関係性、様々なことを積み上げていく中で、ようやく凌不疑の目指している道が見えてくる感じで、「サスペンス」と捕らえて謎解きの気分で伏線回収していくタイプのドラマです。
かたや、女主人公の程少商も、おいたちから性格、信念、すべてにおいて独自な人物で、そんな彼女に惹かれていく凌不疑の不器用な愛も見どころです。
シリアスな展開の中、コミカルな場面も多く、特に不疑の傍にいつもいる兄弟の将軍コンビはいい味を出しています。ちょっと抜けた感じのする弟将軍がいることで、その場その場の不疑の心のうちが可視化されるのも絶妙です。
また、「明蘭」や「孤城閉」「琅琊榜<弐>~風雲来る長林軍」に似た感情を表す効果音が使われており、しっくりと腹落ちするシーンも多いです。
登場人物の多さと多様な事件、追いかけるエピソードが多くて理解が追い付かない部分も多いのですが、後半にかけてどんどん盛り上がりますので、序盤は我慢してぜひ見てほしいドラマです。主人公だけではなく、それを取り巻く多くの人たちの心情もひとつひとつ丁寧に描かれていて、秀作に値するドラマだと思います。

九齢公主~隠された真実~

話数(参考) 40話

時代:架空

制作年 :2021年

キャスト
君蓁蓁/君九齡:ポン・シャオラン 「東宮~永遠の記憶に眠る愛~
朱瓚:ジン・ハン  出演作:「王女未央-BIOU-」「楚喬伝
陸雲旗:ドゥー・ヤーフェイ
方承宇:ジョウ・ジャン  
寧雲釗:ワン・ヨウシュオ  出演作:「如意芳霏~夢紡ぐ恋の道~」
楚九齡:ハー・ホンシャン  出演作:「鳳凰伝 ~永遠(とわ)の約束~」「如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃〜

視聴評価 :★★★★☆

番組サイト説明 (BS12から引用)
「東宮~永遠の記憶に眠る愛~」ポン・シャオラン×「夕月花~三世を駆ける愛~」ジン・ハン共演!聡明なヒロインが過酷な運命の中で真の名前を取り戻していく、メディカル・ロマンス時代劇!
皇帝だった父を殺され、容姿を変えて別人となり生き伸びる道を得た公主が、優れた医者へと成長し、医術で宮廷へと近づいていく。多くの民の命を助けながら、様々な陰謀を解き明かしていく姿を描く!

感想
サスペンスタッチで進むので、おもしろく見ました。九齢があまりに賢くてうまくいきすぎる感はあるものの、全体として楽しめるドラマでした。今まで悪役代表みたいなジン・ハン が相手役で、なじむのにちょっと時間がかかりましたが、さすがに俳優さんの演技というのはすごいものだと思いました。だんだんと、違和感なく見られるようになりました。

風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎

時代:唐

背景:則天武后が洛陽に都を移し「神都」と改称した時代

話数(参考):39話

制作年:2021年

キャスト
高秉燭:ホアン・シュエン 出演作:「海上牧雲記 」「ミーユエ」「女医明妃伝
百里弘毅(二郎):ワン・イーボー 出演作:「陳情令」「有翡(ゆうひ) -Legend of Love -」
武思月(月華君):ビクトリア
百里延:ガオ・シューグアン 出演作:「慶余年
武攸決:張鐸(チャン・ドオ) 
柳襄:張晞臨
柳然(柳七娘):ソン・イー 出演作:「慶余年(范若若)」「贅婿」
柳適:施羽(シー・ユー)
高升(大理寺卿):馮暉 出演作:「始皇帝 天下統一(孝文王)」「贅婿(蘇伯庸)」
白浪:劉夢珂
百里寛仁(百里延の長男、百里弘毅の兄、武攸決の友):王霏
申非(百里府侍衛):リー・シェン

視聴評価:★★★★☆

番組サイト説明(WOWOWより引用)
https://www.wowow.co.jp/detail/177762
中国の人気俳優2人が豪華共演する超話題作「風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~」が、5月よりWOWOWで日本独占初放送・配信される。W主演でタッグを組むのは、「海上牧雲記 ~3つの予言と王朝の謎」などで知られる実力派俳優ホアン・シュエンと、大人気ドラマ「陳情令」でスターダムを駆け上がった人気俳優ワン・イーボー。
中国では、昨年12月に配信がスタートすると直後からSNS上を席巻し、10日間で作品に対する書き込みが10万件を超える大きな話題となった。監督は、総視聴回数が145億回を超えた大ヒット作「扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~」のシエ・ゾー。舞台となる神都・洛陽は、4万平方メートルの広大な撮影スタジオに100カ所以上のセットを組んで再現し、衣装や小道具も1万5000点以上を使用して緻密に作品風景を作り上げた。壮大かつ緻密な舞台で繰り広げられるアクションシーンは迫力満点、そして次々と謎めいた事件が起きる怒涛のストーリー展開は一瞬たりとも目が離せないこと請け合いである。”

感想
「長安24時」と似た世界観・描写で、1話は迫力のあるシーンが連続します。密告者として都へやってきた親娘が南市の雑踏の中で襲われて殺されるという事件、同時に街を散策に来ていた郡主が襲われるという事件、2つが交錯する中で南市は混乱に陥ります。
その後、美食家の百里二郎の婚礼の日に父が殺害されるという事件がおこり、その捜査がきっかけで関係を持つ高秉燭、百里二郎、武思月の3人が謎を突き詰めていく中ではぐくまれる友情と愛。身分も境遇も全く違う3人がお互いに疑いながらも信頼しあっていきます。それぞれの哀しい境遇、切ない結末、と見ごたえのあるドラマで、ホアン・シュエンの演技力に華を添えるワン・イーボー。俳優陣の魅力も見どころです。
最後の最後まで真相は謎に包まれて、どんでん返しも多く、サスペンスとしては十分楽しめる作品です。

長安24時

時代:唐

背景:第6代皇帝・玄宗が治める唐の時代

話数(参考):48話

制作年:2019年

キャスト
●張小敬(ちょう・しょうけい): レイ・ジャーイン 出演作:
●李必(モデルは唐の宰相李泌):イー・ヤンチェンシー 出演作:
●龍波: ジョウ・イーウェイ 出演作:「上陽賦~運命の王妃~」「海上牧雲記」「蒼穹の昴」
●檀棋:レイザ
●徐賓(じょ・ひん):- チャオ・ウェイ
●太子・李璵(モデルは粛宗): 周陸拉

視聴評価:★★★★☆

感想
長安で一年で一番賑やかな上元節の1日を刻々と追っていくドラマ。テロの情報を主軸に、守る側、攻める側、それぞれの過去が錯綜して絡み合いながら物語は進んでいきます。龍波役のジョウ・イーウェイが、「上陽賦~運命の王妃~」のショウキ役とリンクするような絶対的存在感を見せつけています。誰が敵で誰が味方なのか、何が正義で何が悪なのか、複雑に交錯する人間関係と、迫力のある格闘シーンが見どころです。ドローンを駆使した立体感ある画面の作り方は「風紀洛陽」に通じるところがあります。

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夢華録

時代:北宗

話数(参考):40話

制作年 :2022年

キャスト
趙盼児:リウ・イーフェイ 出演作:「ムーラン」
顧千帆:チェン・シャオ 出演作:「月に咲く花のごとく」「雲中歌」「後宮の涙」「神雕侠侶 」
宋引章:リン・ユン 出演作:「蒼穹の剣」
欧陽旭:徐海喬 出演作:「蒼蘭訣」「清越坊の女たち」
陳廉: 管雲鵬
杜長風:ジャン・ジアオチェン
池蟠(チハン):ダイ・シュー 出演作:「招揺(姜武)」

視聴評価:★★★★☆

番組サイト説明文(WOWOWより引用)
https://www.wowow.co.jp/detail/184130
北宋の都、東京。皇城司では“生き閻魔”と恐れられる指揮使・顧千帆の指示で反皇后一味への尋問が行なわれていた。顧千帆はその証言をもとに、宮中の秘密に関わる絵を求め杭州・銭塘へと向かう。銭塘で茶舗を営む趙フン児は隣人の孫三娘と開店の準備中。やがてフン児の茶と三娘の菓子を目当てに多くの客が訪れる。その中に顧千帆と配下の老賈もいた。フン児たちが立ち働いていると、突然、役人に追われた賊たちが店に押し入り…。”

感想
冒頭はサスペンス風の展開で、皇后の過去をあばく「夜景図」を巡って、皇城司の役人である顧千帆と、地方で茶店を開いていた趙盼児が出会います。数々の危機を機転で乗り越える趙盼児に、生き閻魔と呼ばれる顧千帆が心を開き、2人は惹かれあっていきます。身分の違いや立場の困難を乗り越えて絆を深めていく2人。しっとりとした大人の恋愛が心地よく見られるドラマでした。
ふたりの周辺を固める面々も、堅い絆で結ばれていく宋引章や孫三娘、顧千帆の傍で支える陳廉、最初は敵役でありながら中盤からは力強い味方になる池蟠など、個性的で魅力のある人たちがたくさんです。
そもそもの発端となった、趙盼児の婚約者である欧陽旭とのいきさつは、最終回までもつれ込みます。最後のまとめ方は、ちょっと安易すぎるのではないかという不満はあったものの、全体としては秀作でした。特に、趙盼児が欧陽旭に与えた決定打は痛快。

花様衛士~ロイヤルミッション

時代:明

背景:第12代嘉靖帝の時代

話数(参考):55話

制作年:2021年

キャスト
●陸繹(りくえき):アレン・レン 出演作:「麗王別姫~花散る永遠の愛~」「龍珠伝 ラストプリンセス」
●袁今夏(えんきんか):タン・ソンユン 出演作:「宮廷の諍い女」
●厳世蕃(げんせいはん):ハン・ドン「宮廷女官 若曦」「射鵰英雄伝」「風中の縁」
●上官曦:イエ・チン 出演作:「解憂」「宮廷女官 若曦」

視聴評価:★★★★☆

感想
皇帝直属の錦衣衛陸繹(りくえき)と、捜査機関六扇門の袁今夏(えんきんか)が数々の難事件に立ち向かううちに愛をはぐくみ、最終的には袁今夏(えんきんか)の出自の秘密が明かされていく。絶対的な悪として立ちはだかる厳世蕃(げんせいはん)。実在の人物であり、謎めいた部分もあり、存在感があります。麗王別記で皇太子を演じたアレン・レンがこの作品でもりりしい姿を見せてくれます。

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成化十四年〜都に咲く秘密~

時代:明

背景:明朝の第9代皇帝、成化帝(朱見深)の時代。正統帝(朱祁鎮)の息子、宣徳帝(朱瞻基)の孫にあたる。

話数(参考):48話

制作年:2020年

キャスト
●汪植(おうしょく): リウ・ヤオユエン(劉耀元)
●唐泛(とうはん):グアンホン(官鴻)出演作品:「流星花園2018」
●隋州(ずいしゅう):フー・モンボー(傅孟柏)出演作品:「返校」
●李子龍(りしりゅう):ワン・マオレイ(王茂蕾)出演作品:「瓔珞~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」 「三国志~司馬懿 軍師連盟~」
●裴淮(はいかい): マオ・イー(毛毅)出演作品:「天主之城」 「鳳凰の飛翔」
●プロデューサー::ジャッキー・チェン

視聴評価:★★★★☆

感想
皇室の諜報機関である西廠の主管の汪植(宦官)・行政機関の順天府で推官を勤める天才的頭脳の唐泛・錦衣衛の隋州という異色のトリオが難解な事件を解決していくのですが、物語全体は3年前の大爆発事故に端を発する事件へとつながっていきます。。ジャッキー・チェンがプロデュースしており、格闘シーンは本格的で特に隋州が闘うシーンは見応えがあります。

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恋心は玉の如き

時代:明

話数(参考): 45話

制作年:2021年

キャスト
徐令宜(じょれいぎ) 役:ウォレス・チョン(鍾漢良) 出演作「マイ・サンシャイン~何以笙簫默~」「孤高の花~General&I~」
羅十一娘(らじゅういちじょう) 役:タン・ソンユン(譚松韻) 出演作「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」「家族の名において」
林世顕(りんせいけん) 役:タン・シアオティエン(唐暁天) 
喬蓮房(きょうれんぽう) 役:ハー・ホンシャン(何泓姍) 出演作「如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~」「鳳凰伝 ~永遠(とわ)の約束~」「九齢公主」

視聴評価:★★★★☆

番組サイト説明(BS11より引用
https://www.bs11.jp/drama/koitama/
大ヒット時代劇「孤高の花~General&I~」の英雄役で、人気を不動のものにしたトップスターのウォレス・チョン。本作では、寡黙で冷淡に見えるが有能で誠実、実は情の深い将軍を演じる! そんな彼と政略結婚をするヒロインには、「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」で知名度を上げ、「家族の名において」で2020国劇盛典の期待の新進女優・オブ・ザ・イヤーを受賞した女優タン・ソンユン。これまでの元気なヒロインからガラッと雰囲気を変え、物怖じしない聡明な若妻を演じきり、新たな魅力を発揮! 家が決めた結婚で初めは互いに無関心だったが、少しずつ認め合い愛を育んでいく実力派2大トップスターカップルの“おしどり夫婦”ぶりに釘付けになること確実! 「瓔珞~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」「夢織姫~秘密の貴公子に恋をして~」などを手掛けた時代劇のプロフェッショナルたちがメガホンを取り、ロマンスはもちろん、側室と正室の手に汗を握るバトル展開なども見応えたっぷり! 今の時代にも通じる、助け合い尊重する夫婦の美しい愛をお届けする最高のロマンティック時代劇!”

感想
展開がおもしろく、退屈することなく続きが楽しみになるドラマ。主演のウォレス・チョンは「孤高の花」ではあまりに辛い役どころで笑顔を見たことがなかったですが、このドラマでは家を背負った立場で同様の固い表情も多いながら、妻の十一娘と心を通わせる中で人間らしい温かさを取り戻していきます。2人の間の心温まるやり取りに、見ている方も幸せな気分になれます。また、夫婦の周辺で使える侍従たちもいい味を出していて、十一娘の侍女2人、侯爵の侍従と部下、家族感のある仲間です。ストーリー自体は母親の死の真相を追い求めていく十一娘と、父や兄を死に追いやった仇敵である区家が繋がっていき、サスペンス調のおもしろさもあり、退屈することはありません。また、区家の次男でありながら正義感をもって十一娘を助けてくれる林世顕の存在も見どころです。