康熙帝~大河を統べる王~

時代:清

背景:第3代康熙帝の時代

話数(参考):40話

制作年:2017年

キャスト
康熙帝:ルオ・ジン 出演作:「王女未央-BIOU-」「鶴唳華亭<かくれいかてい>~Legend of Love~」
陳潢(天一): イン・ファン
靳輔: ホァン・チーチョン 出演作:「鶴唳華亭<かくれいかてい>~Legend of Love~」
孝荘太皇太后: シー・メイチュアン(康熙帝の祖母)
索額図: リャン・グァンホア(康熙期の重臣) 出演作:「大明皇妃 -Empress of the Ming-」「大宋宮詞~愛と策謀の宮廷絵巻~」
于成龍: 蘇可(康熙期の大臣)
高士奇: 陸思宇(康熙期の寵臣)
納蘭明珠:ゴン・レイ(康熙期の重臣)

視聴評価:★★★★★

番組サイトでの説明(WOWOより引用)
https://www.wowow.co.jp/detail/190910
「大明皇妃 -Empress of the Ming-」の監督が手掛ける新たな中国大河ドラマ。清の康煕帝と治水に奔走する男たちを圧倒的スケールで描く本格時代劇。
康煕15年、降り続いた長雨で、康煕帝(ルオ・ジン)の願いもむなしく黄河は氾濫し甚大な被害が出る。自ら先頭に立ち堤防を守っていた安徽巡撫のキン輔(ホァン・チーチョン)は、責任を問われ都に移送される。その途中、科挙受験のために上京していた陳オウ(イン・ファン)と出会ったキン輔は、彼の才能を朝廷に伝える。
「三藩の平定」、「漕運(水運)」、そして「黄河の治水」に注力していた康煕は、清廉で実直なキン輔を河道総督に任じ、科挙には落第したものの治水に関しては確かな知識と熱い情熱を持つ陳オウを幕僚として登用する。不正や汚職、利権をむさぼる役人たちに振り回されながらも、キン輔と陳オウは黄河の安定を目指し大工事に挑んでいく。”

感想
康熙帝の若き頃から始まるこのドラマで、まず目を惹くのが、ルオ・ジンに愛新覚羅の皇帝がとても似合っているということでした。顎の細い線が、よく肖像画で見る姿にマッチします。若く溌溂とした皇帝姿が瑞々しいというのが第一印象でした。かたや、泥臭い黄河の治水現場。とにかく男たちしか出てこないドラマですが、終盤に近づくにつれて、その熱い思いが切なく伝わってきます。特に功績多くも不遇の最後をとげた陳潢(天一)の思いに感動しました。エイラクや如意伝でも出てくる皇帝の「南巡」という行事の意味も改めて知りました。

宮廷女官 若曦 (ジャクギ)

時代:清

背景:清朝最盛期、康熙帝<<コウキテイ>>(ダミアン・ラウ)が中国を支配する時代

話数(参考):35話

制作年:2011年

キャスト
●若曦と現代の中国で暮らす張暁:リウ・シーシー 出演作:「女医明妃伝〜雪の日の誓い〜」「風中の縁」
●第四皇子、愛新覚羅 胤禛:ニッキー・ウー 出演作:「続・宮廷女官 若曦」
●第八皇子、愛新覚羅 胤禩:ケビン・チェン 出演作:「女たちの孫子英雄伝」「諍い女たちの後宮」
●第十三皇子、愛新覚羅 胤祥:ユアン・ホン 出演作:「ムーラン」「秀麗伝」「上陽賦」「解憂」
●第十四皇子、愛新覚羅 胤禎:ケニー・リン 出演作:「三国志~趙雲伝~」「楚喬伝~いばらに咲く花~」
●第九皇子、愛新覚羅 胤禟:ハン・ドン 出演作:「風中の縁(えにし)」「花様衛士~ロイヤルミッション」
●第十皇子、愛新覚羅 胤䄉:イエ・ズーシン 出演作:「続・宮廷女官 若曦」
●康熙帝:ダミアン・ラウ 出演作:「続・宮廷女官 若曦」

視聴評価:★★★★☆

感想
康熙帝の9人の皇子が皇位を争う「九王奪嫡」に巻き込まれていく主人公の若曦は、現代から清朝にタイムスリップした女性で、交通事故にあって目覚めると、第八皇子の妻である若曦の妹になっていた。現代に戻ろうといろいろ試すが戻れないので、なんとかその時にで対応して生きていこうとします。9人の皇子とは、第一皇子(胤禔)、第二皇子(胤礽)、第三皇子(胤祉)、第四皇子(胤禛)、第八皇子(胤禩)、第九皇子(胤禟)、第十皇子(胤ガ)、第十三皇子(胤祥)、第十四皇子(胤禎)を指し、最終的には第四皇子派と第八皇子派が残り、若曦はどちらの皇子にも愛されてしまうが、心は第四皇子に傾いていきます。

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宮廷の諍い女

時代:清

背景:第5代雍正帝の時代

話数(参考:):76話

制作年:2012年

キャスト
●甄嬛(しんけい):スン・リー 出演作:「ミーユエ 王朝を照らす月」「月に咲く花の如く」
●雍正帝(ようせいてい):チェン・ジェンビン 出演作:「 三国志 Three Kingdoms 」
●果郡王(かぐんおう):リー・トンシュエ 出演作:「運命の桃花-宸汐縁-」
●沈眉荘(しん・びそう):ラン・シー 
●安陵容(あん・りょうよう):タオ・シンラン
●華妃(かひ):ジャン・シン 
●皇后:エイダ・チョイ 
●皇太后:リウ・シュエホァ

視聴評価★★★★☆

感想
ドロドロの人間模様が多い宮廷もの作品の中でも、とりわけドロドロ感の強いドラマ。逆境の中からのし上がり皇后にまでなる主人公のたくましさがすごい。この物語の主人公が、「如懿伝」の冒頭で幽閉される如懿の叔母、雍正帝の皇后 烏喇那拉(ウラナラ)氏になります。

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瓔珞~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃

時代:清

背景:第6代乾隆帝の時代

話数(参考):70話

制作年:2018年

キャスト
●魏瓔珞(ギ・エイラク):呉謹言(ウー・ジンイェン)出演作:「秀麗伝~美しき賢后と帝の紡ぐ愛~」「コウラン伝」
●皇后・富察氏(フチャシ):秦嵐(チン・ラン)
●乾隆帝:聶遠(ニエ・ユエン) 出演作:「コウラン伝」「三国志 Three Kingdoms」「皇后の記」
●嫻妃・輝発那拉氏(かんひ・ホイファナラシ):余詩曼(カーメイン・シェー) 出演作:「燕雲台」「君、花海棠の紅にあらず」
●富察傅恒(フチャ・フコウ):許凱(シュー・カイ) 出演作「招揺」「大唐流流」

視聴評価 ★★★★☆

感想
「瓔珞」と「如懿伝」は同じ登場人物を逆の立場から描いた作品です。視点変われば正悪も入れ替わるものだというのを実感する作品です。瓔珞は賢く機転のきく女性で、それが乾隆帝の寵愛をうける理由になりますが、皇后の弟である富察傅恒(フチャ・フコウ)にも慕われます。富察傅恒役のシュー・カイは侍衛姿がりりしく、きれいな顔が映えます。「瓔珞」の派手な展開と「如懿伝」のしっとりした展開は対照的で、いずれも見ると楽しめます。

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如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃〜

時代:清

背景:第6代乾隆帝の時代

話数(参考):87話

制作年:2017年

キャスト
●乾隆帝:ウォレス・フォ 出演作:「鏢門」「女医明妃伝~雪の日の誓い~」「花千骨」
●如懿(にょい):ジョウ・シュン
●海常在(はいじょうざい):チャン・チュンニン 出演作:「海上牧雲記 3つの予言と王朝の謎」「武則天」「三国志〜司馬懿 軍師連盟〜」
●皇后・富察琅嬅(ふちゃろうか):ドン・ジェ 出演作:「三国志Secret of Three Kingdoms」
●高晞月(こうきげつ):トン・ヤオ 出演作:「将夜~戦乱の帝国~」(李魚)
●衛嬿婉(えいえんえん):リン・チュン 出演作:「慶余年」「花千骨」
●凌雲徹(りょううんてつ):ジン・チャオ 出演作:「白華の姫」「燕雲台」

視聴評価 ★★★★☆

感想
冒頭のウオレス・フォが若くて美しい。ドラマ「瓔珞」では、のしあがる主人公にあたるのが、このドラマの衛嬿婉(えいえんえん)で、「如懿伝」では手段を選ばないあくどい女のイメージで描かれています。「如懿伝」の主人公は物静かで、幸も不幸もそれなりに受け流して生きた女性というイメージ。ずっと乾隆帝から貰った緑梅の鉢植えを大事にしていて、枯れてもずっともっていました。若い頃は愛で繋がっていた乾隆帝との関係でしたが、ある事件をきっかけに、どんどんすれ違っていくようになります。彼女の死後、乾隆帝は長く生きるのですが、如懿の緑梅は彼に受け継がれます。ずっと枯れたままだった緑梅が、皇帝の死とともに芽吹いたのは象徴的なシーンでした。

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清越坊の女たち~当家主母~

時代:清

背景:乾隆帝の時代

話数(参考):35話

制作年:2021年

キャスト
沈翠喜:ジアン・チンチン (蒋勤勤) 出演作「海上牧雲記
林舒芳:チャン・フイウェン (張慧雯) 出演作「有翡(ゆうひ)」「琅琊榜2~風雲来る長林軍
曽宝琴:ヤン・ロン (楊蓉)
魏良弓:マオ・ズーシン (茅子俊) 出演作「コウラン伝 始皇帝の母」「龍珠伝 ラストプリンセス」「麗王別姫~花散る永遠の愛~」「青雲志」「四大名捕」
任雪堂:シュー・ハイチャオ (徐海喬) 出演作「蒼蘭訣(そうらんけつ)~エターナル・ラブ~」「夢華録
書硯:ドン・ヨウリン (董又霖)
任如風:李逸男 出演作「河神(黄玉)」
呉巡撫:シェン・バオピン (沈保平) 出演作「月に咲く花の如く(胡志存)」「昭王~大秦帝国の夜明け~(李冰)」

視聴評価:★★★★★

番組サイトの説明(BS11より引用)
https://www.bs11.jp/drama/seietsubo/
大ヒット時代劇「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」をプロデュースしたユー・ジョンのもと、実力派キャスト陣が結集! 「瓔珞<エイラク>」と同じ乾隆けんりゅう帝の時代、宮廷御用達の伝統織物・緙絲こくしを支える女性たちにスポットを当てた本作。丁寧かつ鮮やかに描かれたヒューマンドラマ、愛憎渦巻くお屋敷ドラマと切ないロマンス、さらには汚職官僚に立ち向かうなど、さまざまな要素を楽しめる本格派エンターテインメント時代劇!

感想
道徳と法律にがんじがらめになった世の中で、生きる権利を主張し自由にはばたいた女性たちの物語。自立する姿だけではなく、家庭と愛に生きる姿など、様々な女性像を描いていて興味深いです。中でも純愛を胸にしっかり生きることを誓った主人公翠喜の信念に満ちた生き様は、人間にとって大事なことは何かを教えてくれます。清時代の女性商人を描いた「月に咲く花の如し」も傑作でしたが、負けず劣らず感動的なドラマでした。

月に咲く花の如く

時代:清

背景:西太后が支配する清朝末期

話数(参考):74話

制作年:2017年

キャスト
●周瑩(しゅうえい):スン・リー 出演作:「ミーユエ 」「宮廷の諍い女」
●沈星移(しんせいい):チェン・シャオ 出演作:「雲中歌~愛を奏でる~」「後宮の涙」「神雕侠侶~天翔ける愛~」
●沈四海(しんしかい):ツェー・クワンホウ 出演作:「三国志Secret of Three Kingdoms」
●呉聘(ごへい):ピーター・ホー:出演作 「三国志 Three Kingdoms」
●杜明礼(とめいれい):ユー・ハオミン 出演作「大明皇妃」

視聴評価 ★★★★★

感想
怒涛の展開に、何度号泣したか分からないドラマ。使用人だった周瑩(しゅうえい)が若旦那の呉聘(ごへい)に見染められ大商家の女主人となるも、呉聘(ごへい)は毒殺されてしまう。寡婦となった周瑩(しゅうえい)は数々の困難にもめげず、家業を盛り立てていきます。スン・リーが「ミーユエ」にも劣らないバイタリティあふれる女性を演じます。彼女を思い続ける沈星移(しんせいい)チェン・シャオも魅力的で、心から2人を応援したくなります。数々あるチェン・シャオのドラマの中でも、とりわけ彼が魅力的にい見えるドラマでした。

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