時代：架空
背景：モデルは４世紀の江南の王朝・東晋
話数（参考）：68話
制作年：2021年（製作期間4年）
キャスト
●上陽郡主・王儇：チャン・ツィイー
●豫章王・蕭綦役：ジョウ・イーウェイ出演作：「蒼穹の昴」「海上牧雲記 3つの予言と王朝の謎」「長安二十四時」
●第三皇子・馬子澹役：トニー・ヤン
●王藺：ユー・ホーウェイ出演作：「三国志 Three Kingdoms」「項羽と劉邦 King’s War」「三国志～司馬懿 軍師連盟～」
●王儇の兄・王夙：ジア・イーピン
●宋懷恩：劉端端 出演作：「慶余年」「風紀洛陽」
視聴評価：★★★★★
感想
今まで見た多数の中国歴史ドラマの中でも最高峰と感じるドラマでした。細かい伏線の回収が素晴らしく、ふとした違和感、疑問、それらはすべて回収されていき、そういうことだったのか！と納得します。しっかりした脚本であることが感じられます。当初、望まない婚姻であったものの、王儇と蕭綦が数々の危機を乗り越える中でお互いに強い信頼で結びつき、深い愛をはぐくんでいく姿に、熱いものがこみ上げます。真実の愛とはなにか、国を思う心、人を思う心、策略うごめく宮廷において、この2人の純真さが何ものにも代えがたい。唯一残念なのは、終盤2話ほどの作りこみが雑なこと。謀反をおこした人々の心情やクランのその後など、気がかりなことが回収されないままになっています。それまでの綿密な作りこみから考えると意外です。その点だけが残念ですが、全体としては素晴らしいドラマでした。