時代:秦
背景:父の子楚が人質として趙にいた頃から嬴政(えいせい)が始皇帝となるまで
話数(参考):78話
制作年:2020年
キャスト
●嬴政(えいせい):チャン・ルーイー。
●呂不韋:ドアン・イーホン 出演作:「鬼谷子-聖なる謀-」
●李斯:リー・ナイウェン
●趙姫:チュウ・チュウ 出演作:「斗羅大陸~7つの光と武魂の謎~」
●異人:シン・バイチン。
●華陽夫人:ヴィヴィアン・ウー 出演作:「金蘭良縁」
視聴評価:★★★★☆
感想
母の趙姫や呂不韋との確執を乗り越えて、次第に秦の王として自立していく嬴政を、丁寧に描いたドラマだと思います。嫪毐(ろうあい)の乱も、発端から処刑までしっかり描かれており、ことさら趙姫を揶揄するような表現もなく、実際はこんな感じだったのかもしれないな、と思えます。
78話という長編らしく、ひとつひとつのエピソードが丁寧に描かれており、引き込まれます。
始皇帝の天下統一でドラマは終わるので、趙高は出てくるものの一介の宦官として描かれるにとどまっています。李斯も非常に善人に描かれており、韓非の死に際しても彼に対する嫉妬心から殺したという設定ではなく、あくまでも親友として見送りました。呂不韋の描かれ方も好意的だと思いますし、嬴政は、時折感情的に激昂する場面もありますが、全般通して冷静な国王として描かれています。
多少物足りない部分もあるものの、丁寧なドラマだと思います。