神雕侠侶 天翔ける愛

時代:南宋

背景:金は滅びたが、代わってモンゴル帝国が南宋を攻撃してきた時代

話数(参考):52話

制作年:2014年

キャスト
楊過(よう・か) :チェン・シャオ 出演作:「雲中歌~愛を奏でる~」「後宮の涙」「月に咲く花のごとく」
小龍女(しょうりゅうじょ) :ミシェル・チェン
郭靖(かく・せい) :チェン・グオリン
黄蓉(こう・よう) :ヤン・ミンナ 出演作:「長歌行」
李莫愁(り・ばくしゅう):チャン・シンユー
郭芙(かくふ):マオ・シャオトン 出演作品:「王女未央」
郭襄(かく・じょう):チャン・シュエイン 出演作:「白華の姫」
金輪法王(きんりんほうおう):チャン・シンユー
趙志敬(ちょう・しけい):ワン・マオレイ 出演作品:「瓔珞」 「三国志~司馬懿 軍師連盟~」「成化十四年」

視聴評価:★★★★☆

感想
射鵰英雄伝 レジェンド・オブ・ヒーロー」の続編、楊康の忘れ形見、楊過の少年期から壮年期まで。郭靖、黄蓉、洪七公、周伯通、黄薬師などは健在で、前作以上の激しい武闘が繰り広げられます。脇役の過去話が何度か入って、そうだったんだ、と思うことしきり。序盤は悪女、李莫愁の話が長くて、楊過が出てきて本題に入るまでしばらく我慢です。そこからは話の展開が早く、どんどん見ることが出来ました。楊過&小龍女をチェン・シャオ&ミシェル・チェンは本作共演をきっかけに結婚したそうです。

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射鵰英雄伝 レジェンド・オブ・ヒーロー

時代:南宋

背景:南宋、金、蒙古の三国が覇を競う激動の時代

話数(参考):52話

制作年:2017年

キャスト
郭靖:ヤン・シューウェン
黄蓉:リー・イートン 出演作品「晩媚と影〜紅きロマンス〜」「海棠が色付く頃に」「大唐流流」
楊康:チェン・シンシュー 出演作品:「東宮」
穆念慈:モン・ズーイー 出演作品:「将夜~戦乱の帝国」「陳情令」
洪七公:ジャオ・リーシン 出演作品:「曹操」
黄薬師:ミウ・キウワイ
欧陽鋒:ヘイズ 出演作品:「神雕侠侶~天翔ける愛~」
周伯通:ニン・ウェントン
梅超風:ミー・ルー 出演作品:「武則天」
完顔洪烈:ゾン・フォンイエン 出演作品:「秀麗伝」
王重陽:ハン・ドン 出演作品:「風中の縁(えにし)」「花様衛士」「宮廷女官 若曦」

視聴評価★★★★★

感想
金庸の武俠小説『射鵰英雄伝』が原作ともで、過去に何度もドラマ化されている。郭靖と楊康は、生まれる前からの義兄弟であたが、親が理不尽な襲撃にあったことで、共に身重の母親が夫を失い他国で出生することになる。複雑な環境でそれぞれに育った2人は、やがて対立する関係となっていく。正義の青年として育った郭靖と、完顔洪烈が親の仇と知ってもなお栄華を捨てきれない楊康。楊康を正義の道に戻そうと苦心する郭靖ですが、思うようにはいかない。また、郭靖は黄蓉という生涯の相棒を得ることでどんどん賢くなっていき、方や楊康は欲のために愛する人を守ることも出来ず、郭靖との対比がますます大きくなっていきます。多数の武侠たちが登場し、様々な技を見出していくのも見どころです。楊康の忘れ形見、楊過が活躍する続編が「神雕侠侶 天翔ける愛」となります。

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燕雲台-The Legend of Empress

時代:遼

背景:中国史上初の征服王朝・遼の時代

話数(参考):48話

制作年:2021年

キャスト
●蕭燕燕(しょう・えんえん):ティファニー・タン 出演作:「王女未央」
●韓徳譲(かん・とくじょう):ショーン・ドウ「楚喬伝」「海上牧雲記」
●耶律賢(やりつ・けん):ジン・チャオ 出演作:「如懿伝」「白華の姫」
●李思(り・し):モン・ズーイー 出演作:「将夜 戦乱の帝国」「陳情令」
●蕭思温(しょう・しおん):リゥ・イージュン 出演作:「 琅琊榜(ろうやぼう)」「ミーユエ」「フーヤオ」
●蕭胡輦(しょう・これん):カーメイン・シェー 出演作:「瓔珞」「君、花海棠紅にあらず」
●蕭烏骨里(しょう・うこつり):ルー・シャン 出演作:「琅琊榜(ろうやぼう)」
●耶律罨撒葛(やりつ・えんさつかつ):タン・カイ 出演作:「王女未央」「琅琊榜(ろうやぼう)」

視聴評価:★★★★★

感想
遼の北府宰相の三女・蕭燕燕(しょうえんえん)は、史実では紆余曲折を経て第五代皇帝・景宗(けいそう)の妻となり「鉄の血を持つような強い美女」と呼ばれる皇后となる人です。ドラマでは、愛する婚約者と引き裂かれ、国を守ることを選ばざるをえない立場ながらも、だんだんと強い皇后になっていく姿が描かれる。それぞれ性格の違う2人の姉がいるが、終盤、最も堅実と思えた大姉上と破天荒だった燕燕が、全く違う立場で描かれており、自分を犠牲に国のために尽くした燕燕が最後に手にした幸せの正当性を表現したかったのかもしれない、と思いました。見応えのある作品です。

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明蘭~才媛の春~

時代:宋

背景:北宋の官僚一族の生活

話数(参考):73話

制作年:2018年

キャスト
●盛明蘭:チャオ・リーイン 出演作:「楚喬伝」「青雲志 〜天に誓う想い〜1・2」「花千骨」「後宮の涙」「青雲志」
●顧廷燁:ウィリアム・フォン 出演作:「蘭陵王」「永楽帝」
●斉衡:チュー・イーロン 出演作:「ミーユエ 王朝を照らす月」 (嬴稷)
●盛墨蘭:シー・シー 出演作:「琅琊榜<弐>~風雲来る長林軍~」「武則天-The Empress-」
●盛如蘭:チャン・ジャーニン 出演作:「如懿伝(にょいでん)」「海上牧雲記」
●盛長伯:ワン・レンジュン 出演作:「如歌~百年の誓い~」「三国志 Secret of Three Kingdoms」「霜花の姫」
●康(こう)夫人:チャン・イェンイェン 出演作:「琅琊榜<弐>~風雲来る長林軍~」(雲)「霜花の姫」花神
●盛紘:リュウ・ジュン 出演作:「琅琊榜<弐>~風雲来る長林軍~」

視聴評価:★★★★☆

感想
北宋の官僚、盛家の娘でありながら、母親の身分が低かった明蘭は聡明ながらもそれを表に出さず、つつましく生きていました。顧家の放蕩息子である顧廷燁に見染められるも、真実の愛にたどりつくまで苦労しますが、持ち前の聡明さで乗り切って顧家の女主人となるシンデレラSTORY。序盤、地味な画面展開にとまどう部分もありますが、しっとりしたいい作品です。共演の2人はこの作品をきっかけで結婚するも、その後離婚しています。

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夢華録

時代:北宗

話数(参考):40話

制作年 :2022年

キャスト
趙盼児:リウ・イーフェイ 出演作:「ムーラン」
顧千帆:チェン・シャオ 出演作:「月に咲く花のごとく」「雲中歌」「後宮の涙」「神雕侠侶 」
宋引章:リン・ユン 出演作:「蒼穹の剣」
欧陽旭:徐海喬 出演作:「蒼蘭訣」「清越坊の女たち」
陳廉: 管雲鵬
杜長風:ジャン・ジアオチェン
池蟠(チハン):ダイ・シュー 出演作:「招揺(姜武)」

視聴評価:★★★★☆

番組サイト説明文(WOWOWより引用)
https://www.wowow.co.jp/detail/184130
北宋の都、東京。皇城司では“生き閻魔”と恐れられる指揮使・顧千帆の指示で反皇后一味への尋問が行なわれていた。顧千帆はその証言をもとに、宮中の秘密に関わる絵を求め杭州・銭塘へと向かう。銭塘で茶舗を営む趙フン児は隣人の孫三娘と開店の準備中。やがてフン児の茶と三娘の菓子を目当てに多くの客が訪れる。その中に顧千帆と配下の老賈もいた。フン児たちが立ち働いていると、突然、役人に追われた賊たちが店に押し入り…。”

感想
冒頭はサスペンス風の展開で、皇后の過去をあばく「夜景図」を巡って、皇城司の役人である顧千帆と、地方で茶店を開いていた趙盼児が出会います。数々の危機を機転で乗り越える趙盼児に、生き閻魔と呼ばれる顧千帆が心を開き、2人は惹かれあっていきます。身分の違いや立場の困難を乗り越えて絆を深めていく2人。しっとりとした大人の恋愛が心地よく見られるドラマでした。
ふたりの周辺を固める面々も、堅い絆で結ばれていく宋引章や孫三娘、顧千帆の傍で支える陳廉、最初は敵役でありながら中盤からは力強い味方になる池蟠など、個性的で魅力のある人たちがたくさんです。
そもそもの発端となった、趙盼児の婚約者である欧陽旭とのいきさつは、最終回までもつれ込みます。最後のまとめ方は、ちょっと安易すぎるのではないかという不満はあったものの、全体としては秀作でした。特に、趙盼児が欧陽旭に与えた決定打は痛快。

孤城閉~仁宗、その愛と大義~

時代:北宋

背景:4代皇帝仁宗の時代

話数(参考): 69話

制作年:2020年

キャスト
趙禎/仁宗:ワン・カイ 出演作「琅琊榜 -麒麟の才子、風雲起こす-
曹丹姝/曹皇后:ジャン・シューイン
趙徽柔:レン・ミン 出演作「玉骨遙」
梁懐吉:ビエン・チェン 出演作「如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃〜」(永棋の子供時代)
張妼晗:ワン・チューラン 出演作「玉骨遙」「尚食」
苗心禾:シュー・リンユエ 

視聴評価:★★★★☆

(番組サイトBS11の説明)
https://www.bs11.jp/drama/kojouhei/
「琅琊榜」から5年ぶり、磨きのかかった演技力が評判のワン・カイが史劇の主演に。統治者として父親として、あらゆる面に心を砕き続けた趙禎の姿を堅実に演じた。
華やかな北宋の姿を、見事な撮影技術と脚本、繊細で優雅な舞台セットで再現!古代風の美しい街並み、本場中国の古代衣装を最大限に活かすカメラワークと脚本で視聴者を美しき古代中国の世界へといざなう。

感想
皇帝としての仁宗の苦悩が縦軸、彼をとりまく妃と子どもたちが横糸、という感じのドラマです。非常に静かな空気感の中進んでいきますが、とても心に響くドラマでした。仁宗に憧れて嫁いだ曹丹姝でしたが、子供のようにわがままに慕ってくる張妼晗を愛してしまう仁宗との間には気持ちの溝が生じ、女としての気持ちを押し殺しながら完璧な皇后になろうとします。彼女の思いの切なさが胸をうつ場面が何度もあって、とてもやきもきしながら見ました。後半は娘の趙徽柔と梁懐吉の切ない初恋に涙します。誰もが思い通りにならない思いを抱えながら、それでも精一杯生きている姿が胸にしみました。

開封府~北宋を包む青い天~

時代:北宋

背景:第三代皇帝の真宗の時代。朝廷では宰相の王延齢と軍権を掌握する張徳林の二派が勢力を争っていた。

話数(参考):58話

制作年:2017年

キャスト
●包拯(ほう・じょう): ビクター・ホァン 出演作:「三国志 Three Kingdoms」「琅琊榜~麒麟の才子、風雲起こす~」
●仁宗(じんそう): ジャン・チャオ
●雨柔(うじゅう): チャン・モン
●展昭(てんしょう):ジー・チャン出演作:「琅琊榜~麒麟の才子、風雲起こす~」
●張徳林(ちょう・とくりん):チー・クイ
●王延齢(おう・えんれい)

視聴評価:★★★★☆

感想
主人公の包拯は、現在も中華圏では子供からお年寄りまで絶大な人気を誇るという人物で、黒い肌で生まれたため、気味悪がった親に殺されそうになるが、不憫に思った兄夫婦が助けて育ててくれた。兄が無実の罪で処刑されたことをきっかけに、公正な世を目指して役人となり、清廉潔白・公正無私に、相手の身分に関わらず罪を容赦なく断罪し、並外れた頭脳を認められて皇宮での難事件も次々と解決していくが、最終的には自身の清廉さが家族を追い込むことになり、大事な人たちを失う。その時包拯は・・・そして支えてくれた妻は・・・。最後は涙なしには見られない秀作。

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