特集記事:侍従、護衛についてのまとめ

主人公の傍にいる侍従、護衛は、なかなかキャラの立った人が多くて、魅力を感じます。
たいがい、身分の高い主人公と同年代で、子供の頃から一緒に育った人が多く、誰よりも主人公の人柄を知っているという感じです。

「恋心は玉の如き」
傳臨波(ふりんは):徐令宜(じょれいぎ)の副将
子どものころから徐令宜の武術の相手として育ち、何度も死地を切り抜けてきた人。
恋をしたことがなく自分の気持ちの伝え方が分からない徐令宜に対して、ごく普通の人の感情や振る舞いをそれとなく示唆してくれる存在です。彼がいなければ、徐令宜が十一娘に近づくことはなかったかもしれません。
ちなみに、身の回りの世話をする少年の照英(しょうえい)も、いい味出しています。

●「慶余年」
高達(ガオ・ダー):范閑(ファン・シエン)の護衛
范閑が北斉へ行く際に父がつけてくれた護衛ですが、とにかくやたら強い!
斉国民が何日も連続で武術の挑戦にやってくるのを一手に引き受けて、バッタバッタと倒していきます。しかも楽しそう(笑)
この時の清々しい顔が印象的でした。
ところで、「高達」はガンダムの中国名らしく、范閑が飼っていた馬の名は「扎古/ザク」だそうです。

●「九齢公主~隠された真実~」
張宝塘:朱瓚の弟分
なかなか個性的な顔立ちの人で、「風起洛陽」でも、同じように市井に潜んで情報を集めてくる役柄でした。ひょうきんな性格に反して、情報屋としては優秀で、頼りになる存在です。顔が個性的で忘れない(笑)

●「上陽賦~運命の王妃~」
胡光烈(兄)・胡瑤(妹):寧朔(ねいさく)軍の将軍
蕭綦と共に戦ってきた兄妹で、互いに助け合いながら生きてきた。
蕭綦が最も信頼する家族のような存在で、兄は策略で追い詰められた蕭綦の身代わりとなって死んでいきます。蕭綦を救うため、それを受け入れた妹。
忠誠心の熱さに涙しました。

●「琅琊榜 -麒麟の才子、風雲起こす-」
飛龍(ひりゅう):梅長蘇の護衛
まだ少年なのに、強い!たぶん台詞は一言もなかったと思いますが、存在感だけはあったので印象に残りました。のちに、「蒼穹の剣」「長歌行」「星漢燦爛」と大活躍のウー・レイです。

●開封府~北宋を包む青い天~
馬韓と王朝:包拯(ほう・じょう)の部下で開封府の捕吏
有名なふたり。包拯自体、珍しい風貌ですが、この2人もなかなか独自性が高くて楽しめました。馬韓と王朝なくして、包拯の活躍なし!

●「夢華録」
陳廉:顧千帆の部下
顧千帆が罠に嵌められて、都へ帰る途上で出会った青年で、成り行きで部下になった人。
ちょっとひょうきんな顔をしているけど、意外と優秀で、顧千帆と趙フン児の間をうまく取り持ってくれる存在でした。

●「星漢燦爛(せいかんさんらん)」
梁邱起・邱飛兄弟:凌不疑(リン・ブーイー)の黒甲衛の将軍
凌不疑と共に10年間、かたき討ちのために耐え忍んできた家族のような仲間。
どんな時も命がけで凌不疑を助ける強さをもっている一方で、朴訥ですぐに心情を吐露する弟と、それを困った顔で見ている兄がほほえましいです。
ある時は寡黙な凌不疑の心情を素直に表現してくれます。

●「蒼蘭訣(そうらんけつ)~エターナル・ラブ」
觴闕(ショウケツ):東方青蒼の将軍
東方青蒼を尊敬して付き従っている侍従的な人。素朴で素直な性格で、感情を持たない魔王・東方青蒼とは真逆な人柄です。彼がいなければ、東方青蒼も小蘭花に対する愛を自覚できなかったかもしれません。